MHPS、最新鋭J形ガスタービンが運転開始、オクラホマ州GRDAが運営する出力50.5万kWの天然ガス焚きGTCC施設で

  三菱日立パワーシステムズ(MHPSが北米向けで初受注したMHPS最新鋭のガスタービンであるM501J形ガスタービンを中核とするガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電設備が、米国オクラホマ州で運転を開始したと発表した。同州の公益電力会社であるGRDAGrand River Dam Authority)が、タルサ(Tulsa)の東方56kmで運営する火力発電所「グランドリバーエネルギーセンター(Grand River Energy Center)」の第3号施設向けで、天然ガスを燃料として50.5kWの発電を行う。このM501J形ガスタービンは、米国生産拠点であるサバンナ工場(ジョージア州)で製作したJ形ガスタービンの初号機にあたるもの。

 MHPS米国拠点法人のCEO(最高経営責任者)であるポール・ブローニング(Paul Browning)氏は、次のように述べている。「GRDAからは、オクラホマ州の人々に最も効率的で信頼性の高い発電設備を提供するよう要請がありました。私たちは、その要請に応えて、米国で初めてとなる世界最高水準の62%の発電効率を達成するGTCC発電設備を納めることができたことを光栄に思います。」

 グランドリバーエネルギーセンター第3号施設に設置されたGTCC発電設備では、M501J形ガスタービンおよび蒸気タービンはMHPSが製作・納入し、発電機は三菱電機製を採用。また、同プロジェクトの一環で、MHPSが開発したデジタルソリューション「MHPS-TOMONI(トモニ)」の導入を含む25年間の長期保守契約を締結。MHPS-TOMONIには、発電設備のO&M(運転および保守)を最適化する機能があり、柔軟な運用と信頼性向上に貢献できる。

 また、今回納入したM501J形ガスタービンでは、当初の保証性能値を2%上回る出力を達成するという優れた成果も得られている。

 現在、世界中で商業運転中のJ形ガスタービンは26基に達し、累計運転時間は50万時間に近づいている。MHPSは、99.5%を超える比類ない信頼性を強みとして、今後も世界で先進クラスガスタービンの市場をリードし続けていく。

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