オイレス工業、約50億円投じて大分工場を拡張、最新鋭ラインを導入

■グローバル需要の増加に対応、マザー工場の生産能力増強と省力化投資を実施

 オイレス工業は11月2日、大分工場へ最新鋭ラインを導入するため、約50億円を投じて大分工場内に建屋約8,750㎡を拡張すると発表した。自動車向け大型樹脂軸受製品の世界的な需要増に対応して生産能力を引き上げ、売上を現在の年間20億円ら2022年には約3倍の60億円に引き上げる。拡張工事は2017年12月に着工、新建屋・設備は2019年2月に稼働する予定。

 現在大分工場では多様な自動車向け軸受製品を製造しているが、主力製品の一つである大型樹脂軸受の世界需要の増加に対応するため、

①最新鋭ライン導入等の自動化・省力化投資を実施、生産性の向上と生産能力増強を実現

②本投資のため工場建屋を現状の約2.2倍に拡張

③大型樹脂軸受の国内生産を集約

④当該製品のグローバル生産展開におけるマザー機能の強化――を行う。

 オイレス工業では2015年に「生産革新部」を新たに設置し、最新鋭の生産技術の開発および生産ラインの効率を追求してきた。その成果である全自動ラインなどの最新鋭の生産技術を大分工場に導入し、高機能高品質品の安定供給とコスト競争力の強化を図る。

 今回の投資により、現在20億円程度の当該製品の国内売上高は2022年に約3倍の60億円程度となる見込みであり、急成長を続けるグローバルな市場のニーズにも迅速かつ柔軟に対応できる体制を整え、当該市場における成長戦略を加速していく。

 また、地域未来投資促進法に基づく大分県の取り組みに沿うべく、今回の投資による地域振興にも貢献していく。

<大分工場拡張の概要>

名称:大分工場拡張

所在地:大分県中津市大字犬丸264-1

規模:15,683㎡ 【今次拡張面積 約8,750㎡ + 既存面積 6,933㎡】

主な生産品:自動車向け大型樹脂軸受製品

投資額:50億円(生産設備等を含む)

雇用計画:新規採用 約20名を予定

着工:2017年12月(予定)

稼動:2019年 2月(予定)

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