ディスコ、約140億円投じて桑畑工場の拡張を決定、精密加工ツールの生産体制を強化

 ㈱ディスコ(本社:東京都大田区)は10月25日、約140億円を投資し、精密加工装置・精密加工ツールの製造を行う桑畑工場(広島県呉市)A棟に、現在建築中のCゾーンに加え、更にDゾーンを増築することを決定したと発表した。

 IoTや自動運転技術などの進展を背景としたセンサ個数、データセンター設置数の増加など、半導体・電子部品の活用の場は今後も拡大が続くことが予想される。それに伴い精密加工装置※1、及び精密加工ツール※2の需要も継続して拡大していくことが見込まれる。

 このような市場環境に対し、精密加工装置の生産体制強化については、長野事業所 茅野工場の開設と、同工場へのマニュアルダイシングソーの生産ライン増設(2017年7月31日 発表)を決定している。

 一方、精密加工ツールの需要増加については桑畑工場A棟Cゾーンの増築(2016年4月28日発表)にて対応を進めているが、今回、今後も見込まれる需要増加に向けた、生産体制の更なる強化が必要であると判断し、Dゾーンの増築を決定した。なお、Cゾーンに続けて増築工事を行うことで、総工費の削減も見込んでいる。

<概要と建設計画>

名称:桑畑工場A棟Dゾーン

建屋構造:免震構造

延床面積:約63,200m2

参考:Aゾーン 約62,800m2/Bゾーン:約65,700m2

   Cゾーン 約65,700m2(2018年12月竣工予定)

 ※ C、Dゾーンが完成すると、現状の約2倍の延床面積となる。

投資総額:約140億円

工期:(着工)2019年9月~(竣工)2021年5月末

※1 精密加工装置:シリコンウェーハ等の切断・研削・研磨を行う機械

※2 精密加工ツール:精密加工装置に装着して切断・研削などの加工を行うツールで、頻繁に交換される消耗品

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