ファナック、4~9月売上35%増、主力製品の大幅増で通期業績を上方修正

 ファナックが10月25日に発表した2018年3月期第2四半期(4~9月)連結業績によると、売上高は3,476億1,200万円(前年同期比35.2%増)、経常利益1,183億9,700万円(同45.7%増)、四半期純利益857 億6,300万円(同42.5%増)となった。

<FA部門> FA部門の売上高は1,053 億5,100万円(前年同期比25.6%増)。CNCシステムの主要顧客である工作機械業界は、国内、中国、韓国等が好調に推移し、欧州なども堅調だった。レーザについては、国内、海外ともに低調に推移したものの、引き続きファイバレーザ発振器の拡販に努めた。

<ロボット部門> ロボット部門1,097 億1,500万円(同24.4%増)。米州、欧州および中国が引き続き好調に推移し、なかでも中国向けの需要が活発だった。また国内も堅調に推移した。

<ロボマシン部門> ロボマシン部門900 億5,400万円(同89.9%増)。ロボドリル(小型切削加工機)、ロボショット(電動射出成形機)、ロボカット(ワイヤカット放電加工機)のいずれも、自動車産業向けが堅調に推移したほか、IT関係向けも総じて堅調で、特に中国等における一時的需要も活発だった。

 2018年3月期連結業績は、売上高6,930億円(前回予想6,114億円)、営業利益2,091億円(同1,698億円)、経常利益2,254億円(1,792億円)、当期純利益1,649億円(1,315億円))と修正した。

 ファナックグループは、「one FANUC」、「壊れない」「壊れる前に知らせる」「壊れてもすぐ直せる」および「サービス・ファースト」をスローガンに掲げ、同社商品およびサービスについて顧客に安心してもらうための取り組みをグループ一丸となって推進している。またAI 技術の同社商品への適用を進めると同時に、IoT への対応として、様々な企業が参加できるオープンプラットフォームであるFIELD system(FANUC Intelligent Edge Link and Drive system)の日本国内における運用を10 月2日から開始するなど、事業の継続的発展のための取り組みを推し進めた。

 ニュースリリース

 決算発表資料等