安川電機、第2四半期売上は前年比22%増の2,291億円、通期業績を上方修正

 安川電機が10月23日に発表した2018年2月期第2四半期(2017年3月21日~9月20日)連結業績によると、売上高は,2,291億1,400万円(前年同期比22.1%増)、営業利益は278億円(同101.2%増)、経常利益は274憶5,700万円(同99.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は210億9,500万円(同145.0%増)となった。

 製造業における生産設備の高度化・自動化を背景とした旺盛な需要を受け、中国をはじめ海外を中心に好調に推移した。特にACサーボモータ・コントローラ事業の販売が伸長したことから、前年同期比で大幅な増収増益となり、中間期としては過去最高の業績となった。

 また、2018年2月期(3月21日から2月末に決算期変更)の業績見通しについては、7月20日の公表値を修正、売上高は4,500億円(前回発表4,290億円)、営業利益540億円(同455億円)、経常利益540億円(同45億円)、親会社株主に帰属する当期純利益390億円(同300億円)の見通し。

<モーションコントロール>

 モーションコントロールセグメントは、ACサーボモータ・コントローラ事業とインバータ事業で構成。ACサーボモータ・コントローラ事業が好調に推移したことに加え、インバータ事業の需要回復により、前年同期比で売上高は大幅に伸長し、営業利益は倍増した。

 ACサーボモータ・コントローラ事業は、生産設備の自動化加速やスマートフォン関連の高需要により、大幅な増収増益となった。インバータ事業は、中国におけるインフラ投資の回復や米国でのオイル・ガス関連の需要回復を背景に、売上は前年同期比で伸長し、収益性も改善した。

<ロボット>

 海外からの需要が高い水準で推移したことから、売上高、営業利益ともに前年同期比で増加し、収益性は大幅に改善した。溶接・塗装ロボットなどの主力製品を展開する自動車関連向けの売上は、海外で堅調に推移した。自動車関連以外の一般産業分野向けの売上は、スマートフォン・家電などの生産自動化に伴う旺盛な需要を受け、中国を中心に拡大した。

<システムエンジニアリング>

 売上高は前年同期比で増加したものの、営業損益は僅かながら悪化した。鉄鋼プラントシステム・社会システム分野は設備の更新ニーズを的確に捉え、堅調に推移した。環境・エネルギー分野では、大型風力発電関連の売上が堅調に推移した一方、太陽光発電用パワーコンディショナ関連の販売低迷により、収益性が悪化した。

<その他>

 その他セグメントは、情報関連事業および物流サービス事業などで構成。経営の効率化を目的とした構造改革を進めたことにより、売上高は前年同期比で減少したものの、収益性は改善した。

 なお、第1四半期より、環境・エネルギー分野のさらなる拡大を図る目的で組織変更を行い、セグメント区分を見直している。従来「モーションコントロール」に含めていた太陽光発電用パワーコンディショナを「システムエンジニアリング」に含めている。これにより各セグメントの前年同期比については、前年同期の数値を変更後のセグメント区分に組み替えた上で算出している。

 ニュースリリース