東芝機械、新型電動式射出成形機EC-SXIIIシリーズを開発

■新素材成形対応・拡張機能向上で高付加価値成形に貢献する世界標準機

 東芝機械は10月20日、電動式射出成形機ECシリーズの最新機種として、インダストリー4.0への対応を見据えて各種機能を強化した、EC-SXIIIシリーズを開発し、市場に投入していくと発表した。10月24日(火)から28日(土)まで幕張メッセで開催される『IPF Japan 2017』に初出展し、会場ではIoTを用いたスマート生産システムを展示する。また、インダストリー4.0標準プロトコル「OPC-UA」によるデータ通信デモを展示する。

<主な特長>

高付加価値成形(特殊成形対応・高生産性の実現)

 軽量化成形、多材・多色成形等の成形技術を東芝機械ノウハウで最適化し、「モジュール化オプション」の充実により、顧客の高付加価値成形に貢献する。

 大型機種(650t以上)で型開閉速度の向上と金型交換に要する時間短縮を図ることで、段取時間と生産サイクルの短縮が可能となり、高生産性を実現した。

 型締力UP仕様(オプション)を用意し、ワンサイズ下の機械でも、同等の成形対応ができる可能性が広がる。

工場とつながる成形機

 射出成形機と周辺機器の接続機能を充実し、成形機から機能の一元設定・モニターを可能とした。成形条件と周辺機器設定を一括管理し、設定ミスの防止と省人化に貢献する。

使いやすさを向上

 SXIII向けに新型コントローラ「INJECTVISOR-V70」を開発、「視認性」「操作性」「設定自由度」の向上で、顧客の生産性向上に貢献する。

 19インチの「抵抗膜式タッチパネル」を採用した上下2画面構成とし、メニューの視認性、条件設定のしやすさなど、操作性をさらに向上した。

 中子・押出・空気吹付の動作タイミングを画面上で確認しながら自由に設定できるようにすることで、顧客の様々なニーズに応えるようにした。

 金型交換の多い生産でも自動化できるよう、生産スケジュールと工程間段取りを自在に設定できる機能「PRODUCTROL」を搭載した。

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