信越化学、セルロース誘導体事業を強化、日欧で200億円の設備投資を実施

 信越化学工業は10月19日、セルロース誘導体事業の強化のため、200億円の設備投資を行うと発表した。

 今回の投資は、直江津工場(新潟県上越市)と欧州の子会社SE Tylose GmbH&Co.KGドイツ、以下SEタイローズ)の両拠点で実施する。両拠点とも2019年半ばの完了を目指す。信越化学は品揃えを拡充することで幅広く需要を取り込み、セルロース事業の更なる成長を目指す。

 信越化学は、1962年から直江津工場でセルロースの生産を開始。その後も生産能力を拡大するとともに、2003年には、Clariant AGから、同社のセルロース事業(現在のSEタイローズ)を買収し事業を拡大してきた。2016年には米国ルイジアナ州においても、セルロースの一品種であるヒドロキシエチルセルロースの生産を開始。現在、日欧米の3拠点体制でセルロース製品を世界の顧客に供給している。

■セルロース製品:セルロースはパルプを主原料とする水溶性高分子で、建材用、医薬用を主要用途に、食品、自動車、トイレタリー、土木など幅広い用途分野をもつ。

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