JFEエンジニアリング(本社:東京都千代田区)は10月16日、福山市立大学(広島県福山市)、福山市上下水道局(広島県福山市)とともに産学官共同研究チームを構成し、10月12日より『福山市水道施設におけるエネルギー最適化ソリューションに関する研究』を開始すると発表した。
この研究は、福山市水道施設における最適運転管理システムの確立を図ることで、将来にわたる福山市水道事業の経営健全化を目的としている。産学官共同研究に取り組むことは3者ともに初めてで、省エネルギー化、新技術の導入、技術継承、人材育成など、水道事業の発展に繋がる研究に取り組む。
具体的には以下の研究を行っていく。
(1)「過去の運転実績を用いたシミュレーションによる省エネルギー効果の検証」を行い、運転状況の妥当性を診断するシステムを構築する。
(2)「過去の運転データの分析と人工知能(AI)を用いた需要予測」により、最適運転計画をモデル化する。
(3)「ハイブリッド運転(AIによる需要予測+最適運転計画+自動運転制御)」の導入検討を行う。
3者はこれらの研究の成果を福山市水道事業により検証し、福山市水道事業の経営健全化を図るとともに、他の水道事業体へそのノウハウを展開していくことで、水道事業全体の発展に寄与することを目指していく。
<概 要>
研究名称:福山市水道施設におけるエネルギー最適化ソリューションに関する研究
研究場所:福山市内水道施設ほか
覚書締結日:2017年10月12日
研究期間:2017年10月12日~2019年3月31日
研究内容:(1)シナリオテスト(運転シミュレーション)による省エネルギー効果の検証
研究内容:(2)過去データの分析と人工知能(AI)を用いた需要予測のモデル化
研究内容:(3)ハイブリッド運転(AIによる需要予測+最適運転モデル+自動運転制御)の検討
研究実施者:JFEエンジニアリング株式会社、福山市立大学、福山市上下水道局