極東開発工業、新型コンクリートポンプ車「ピストンクリート® PY165-39」発売

■新開発の39m級ブームと閉回路方式油圧システムを搭載、国内最高のブーム長と吐出量を実現したフラッグシップモデル

 極東開発工業は10月16日、国内最長(※)となる39m級のブームと、国内最大の吐出量を実現した閉回路方式油圧システムを採用したコンクリートポンプ車「ピストンクリートPY165-39」を開発、17 日より発売すると発表した。

 新機種(※国内法規を満たした公道走行可能車両として)は、それぞれ新開発となる39m級のRZ 型5 段屈折ブームと、最大吐出量165 ㎥/hの閉回路方式採用の油圧システムを、GVW25トン車に搭載したピストン式コンクリートポンプ車で同社史上最長(国内市場向け)かつ最高性能を誇る。また、多くの部位に高張力鋼板を採用し強度を保ちながら軽量化を実現したほか、稼動状況等を表示するディスプレイシステムも装備し、より安全かつ効率的な作業に寄与する。販売価格は9,500 万円(希望小売価格、消費税抜き・シャシ価格込み)で、販売目標台数は年間 20 台。

 国産コンクリートポンプ車の 先駆けとなる「PC80 型」を昭和41 年に発売以来、50 年 を超える国内トップメーカーとしてのノウハウと技術力を高次元で融合した新しいフラッグシップモデル。極東開発グループでは、新機種の投入により製品ラインナップを拡充し、特装車事業の強化を図っていく。

<「ピストンクリート® PY165-39」の特徴>

1.国内最長の39 m級RZ 型5 段屈折ブー ム

 ブーム形状及び配管レイアウトの工夫と、車両全体のコンパクト化・重量バランスの最適化により、国内法規を満たした公道走行可能車両として国内最長となる39m級の新開発RZ 型五段屈折ブームを採用した。また、ブーム屈折部のリンク構造を大きく変更し、高い強度を保ちながらブームのスリム化を図ることで大幅な軽量化も図っている。

2.国内最高クラスの最大吐出量165 ㎥/h を実現した閉回路方式油圧システム

 油圧システムに、新開発の「閉回路方式」を採用する事で、国内最大の吐出量165 ㎥/h を実現した。メインシリンダの切換え時の応答性を向上し、大吐出量と衝撃・騒音の抑制を両立させているほか、メイン回路の切換えバルブをなくしたシンプルな回路構成の実現により軽量化にも貢献している。

3.縦型PTO と大型油圧ポンプ

 縦型PTO を採用することで大型油圧ポンプの搭載を可能にし、効率的な油圧システムを実現したほか、PTO の切換えはエアコントロール式とし、操作性も向上した。また、メインシリンダのピストン位置に合わせて最適な油圧制御を行い、衝撃やストローク変化を抑制し安定した打設が可能。

4.主要部位に高張力鋼板を採用

 ブームをはじめ旋回台、アウトリガまで、多くの部位に高張力鋼板を採用した。これにより強度を保ちながらの軽量化を実現している。

5.ブームやポンプの設定・稼動状況の表示が可能なディスプレイシステム

 ブームやポンプの設定・稼動状況等を表示するディスプレイシステムを採用した。吐出圧と吐出量の上限設定機能もあり、状況に応じて変更することが可能。現場におけるより安全かつ効率的な作業に貢献する。

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