㈱安川電機は10月16日、電源を投入している状態のままセミクローズ制御/フルクローズ制御の切り替えが可能な FT63 仕様を新たにラインアップ、販売を開始すると発表した。主な用途は、切断機、レベラフィーダ、その他、搬送機械。
同社では、2013年11月の販売開始以来、その性能と使いやすさにより、多くの顧客に好評のΣ-7(シグマ・セブン)シリーズのラインアップとして、2015 年6月から用途最適機能を内蔵したΣ-7 シリーズ FT仕様を順次製品化してきた。
<主な特長>
ACサーボドライブの制御方法には、サーボモータに内蔵しているエンコーダからのフィードバックを使用するセミクローズ制御と、外部に設置したエンコーダからのフィードバックを使用するフルクローズ制御がある。一般的に、より精度が求められる装置においては、ワークの近くにエンコーダを設置するフルクローズ制御が適用される。
また、セミクローズ制御とフルクローズ制御を切り替えて使用する装置は、従来製品では切り替えのためにサーボパックの電源を一度切って再投入を行うか、外部に制御切り替え用のハードウェアを設置する必要があった。
Σ-7S シリーズ FT63 仕様は、サーボパックの電源再投入をすることなくセミクローズ制御とフルクローズ制御を切り替えることが可能。外部の制御切り替え用ハードウェアも不要となり、システム構成のコンパクト化および上位コントローラのアプリケーションプログラムの簡略化を実現する。