中国の油圧ショベル、9月販売は前年比92%増の10,496台、国内は96%増の9,525台

■1~9月累計は倍増の101,935

 中国工程机械工業協会など現地筋によると、中国における2017年9月の油圧ショベル販売台数は前年同月比92.3%増の10,496台、うち国内は96.1%増の9,525台、輸出は60.2%増の966台となった。昨年6月から16カ月連続プラス、40%以上の高い伸びは8月から14カ月続いている。また、コマツのKOMTRAXデータは、137.1(2016年9月=134.0)で2.3%増、6トン以上の外資系メーカーを対象とした日立建機調べでは同93%増だった。

 中国ショベル2017年9月及び累計のクラス別データ

 1~9月累計では前年同期比100.1%増の101,935台。うち国内は同109.5%増の9万5,291台、輸出は同22.5%増の6,607台。
6月の段階で、2016年実績(7万320台)を上回っているが、勢いは衰えていない。


 油圧ショベルの販売は引き続き高い伸びを維持した。政府のインフラ投資、更新需要、昨年が低水準だったこと、世界的な建機需要の回復で輸出増――。これら複合的にプラス要因が重なり、高い回復を示していると見られている。

 20171~7月における国家インフラ投資は前年同期比20.9%増の7兆2,058億元と増加を示しており、うち道路インフラ建設の固定資産投資は同27.8%増の1988億元となっている。
 


 中国の油圧ショベル保有台数は約130万台とされ、201011年頃の更新需要期にも入っており、政府のインフラ投資も相まって今後2~3年は安定基調で推移するとの見方もあり、倍増が9カ月も続く2017年は12万台を超えることは確実とみられる。

 昨年の10~12月実績は約1万8,930台。仮に前年同期横ばいのケースで約12865台、伸び率が落ちて前年同期比30%増となった場合で126,500台。1~9月の勢いから見れば、13万台も予想される。