JFEエンジ、日清オイリオ生産拠点のエネルギー調達から供給までを最適化

 日清オイリオグループJFEエンジニアリング(本社:東京都千代田区)は10月13日、「日清オイリオの生産拠点全体のエネルギー調達から供給までの最適化」を実施することで基本合意したと発表した。

 日清オイリオは従来から、安定した電力確保と環境負荷低減を目的として、各拠点で自家発電設備の増強や省エネ活動に取り組んでいる。またJFEエンジはコージェネレーションシステム※1や再生可能エネルギーを活用したオンサイトエネルギーサービス※2事業に積極的に取り組んでいる。このほど、両社が協働し、「全社規模でのエネルギー融通の仕組み」の検討を進め、エネルギー調達から供給までの抜本的な見直しを行った結果、以下のとおり、合意に至った。

<合意内容)>

・日清オイリオの生産拠点である横浜磯子事業場名古屋工場に、JFEエンジがコージェネレーションシステムを設置し、オンサイトエネルギーサービスを提供。

・JFEエンジは、上述のサービスで得られる電力と、自社の保有電源や送電ネットワークを駆使し、日清オイリオの他拠点(堺事業場水島工場)へも電力を融通。これにより、日清オイリオの生産拠点全体の電力を安定的に確保。

 全国に展開する生産拠点を対象にし、同時にエネルギー調達から供給までの最適化を行う今回の取り組みは、国内初となる。

 この取り組みによる効果として、日清オイリオはCO2排出量を約17%削減できる見込みであり(2015年度比)、合わせて、コスト構造の変革を実現し、エネルギー調達費用も削減できる見込み。また今後、グループ会社を含む日清オイリオのその他生産拠点、事業所等へ同サービスを拡大することも検討していく。

*1 :発電時に発生する熱をエネルギーとして直接利用できるようにしたシステム。エネルギーを無駄なく利用するため省エネルギーが可能。

*2 :需要家の敷地内にエネルギー供給設備を設置し、電気や熱のエネルギー供給を行うサービス。一般に、エネルギー供給事業者が設備の保有や燃料調達、維持管理まで行い、エネルギー調達プロセスのアウトソーシングとして活用される。

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