不二越、2017年11月期第3四半期売上は前年同期比9.9%増の1,739億円

■海外の産業機械向けロボット、部品事業は自動車・建機向けが増加

 不二越が10月5日発表した2017年11月期第3四半期累計(2016年11月~17年8月)連結業績によると、売上高は、1,739億5,200万円(前年同期比9.9%増)、このうち、国内向けの売上高は874億5,500万円(同3.2%増)、海外売上高は864億9,700万円(同17.8%増)となった。営業利益は118億2,600万円(同35.5%増)、経常利益は106億6,400万円(同99.5%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は72億2,200万円(同140.5%増)となった。

 機械工具事業については、自動車分野向けに加え、海外を中心に産業機械分野向けのロボットが大きく伸長したことから、売上高は638億6,300万円(前年同期比12.4%増)となり、営業利益は49億3,400万円(同30.7%増)となった。

 部品事業については、自動車・建設機械分野向けの拡大と、産業機械分野向けの回復から、売上高は993億3,000万円(前年同期比9.2%増)となり、操業度の改善に加え、内製化の効果もとり込んだことから、営業利益は62億1,600万円(同47.5%増)となった。

 その他の事業について、特殊鋼の需要の持ち直しにより、売上高は107億5,800万円(前年同期比2.9%増)となったが、原材料価格の高騰の影響を受け、営業利益は6億1,900万円(同11.3%減)となった。

 経営を取り巻く環境は、欧米を中心とした先進国経済および中国経済の持ち直しにより、総じて緩やかに回復している。このような状況のもと、不二越グループは、ロボット事業を核に、工具、工作機械、ベアリング、油圧機器、そして特殊鋼事業をあわせ持つ総合機械メーカーとしての特長を活かし、海外の現地ユーザーを中心とした新規開拓や、テクニカルセンターの世界各地での展開、新商品の市場投入など、売上拡大にとり組んでいる。また、内製化や生産性の向上をはじめとしたコストダウンに努めるとともに、将来の事業拡大に向けて営業・開発・生産体制の拡充を進めている。

 2017年11月期連結業績予想については、直近の前回予想を据え置いた。

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