三井化学、熱可塑性エラストマー「ミラストマー®」増産設備の営業運転を開始

■モビリティ分野での積極的な事業拡大を推進

 三井化学は10月5日、熱可塑性エラストマーの需要拡大に対応するため、サンアロイ株式会社(本社:千葉県袖ケ浦市、三井化学100%出資)で「ミラストマー®」生産設備1系列(年産能力5,000トン)の増設を進めてきたが、10月1日より営業運転を開始したと発表した。これにより、三井化学のミラストマー®国内年産能力は20,000トンから25,000トンに増強された。

 ミラストマー®は、軟質樹脂の中でも密度が低く、軽いうえ、成形加工性に優れるという特長を有しており、自動車部品のほか建材ガスケット・土木目地材、各種グリップ部品などに数多く使用され、需要が拡大してきた。今後も自動車の内装表皮、ウェザーストリップ、ステアリング・ブーツ、エアバッグ・カバーといった用途を中心に世界的に更なる需要拡大が見込まれている。今回のミラストマー®増産は、こうした需要拡大に積極的に対応したもの。

 三井化学は、モビリティ事業をヘルスケア、フード&パッケージングとともに成長の事業領域と位置付け、積極的な事業拡大を図っている。ミラストマー®事業は、モビリティ事業の中核の一つであり、積極的に強化・拡大を進めている。三井化学は、今回のサンアロイでの増産を機にミラストマー®事業の一層の強化を図るとともに、今後も世界的に拡大する需要を的確に捉え更なる事業拡大を進めていく。

<サンアロイ株式会社の概要>.

会社名:サンアロイ株式会社(Sun Alloys Co., Ltd.)

資本金:50百万円(三井化学100%出資)

設立:1993年11月

所在地:本社・工場:千葉県袖ケ浦市長浦

社長:伊藤 貢

事業内容:合成樹脂コンパウンド製品の製造・販売

年産能力:増強後25,000トン(架橋タイプ・ミラストマー(TPV)のみの能力)

 ニュースリリース