神戸製鋼、造船分野向け溶接ロボットシステムを販売

■溶接施工の生産性向上・省人化に貢献

 神戸製鋼所は10月4日、船舶建造時に大型ブロックを組み立てる工程(以下、造船大組立)において、これまで適用が難しかったロボットによる自動溶接を可能にする造船大組立ロボットシステムを開発、販売を開始したと発表した。

 システムは、①ICTを活用した自動溶接ソフトウェア「SMART TEACHING™」、②小型溶接ロボット「ARCMAN™A30S」、③溶接ワイヤ「FAMILIARC™DW-100R」、④IoTを活用した安定生産支援システム「AP-SUPPORT™」で構成している。

 既に国内の造船メーカーに導入されており、従来の溶接作業時間に対して2割程度の削減に繋がっているとの評価を得るなど、溶接作業の効率化に大きく貢献している。また、造船現場における自動溶接は、国土交通省が推進する“i-Shipping”(海事産業の生産性革命)において、「生産性向上」や「省人化」に寄与する技術として期待されている。

 神戸製鋼は、2016-2020年度グループ中期経営計画において、溶接ソリューションの推進を掲げており、溶接工程の生産性向上に寄与する自動溶接の適用範囲拡大に取り組んでいる。今後も、溶接材料・溶接ロボットシステム・溶接施工技術の総合力のもと、顧客の課題解決につながる新たな溶接技術を開発・提案することで、「世界で最も信頼される溶接ソリューション企業」を目指していく。

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