月島機械、住友精化の韓国子会社よりSAP製造設備の増設工事を受注

 月島機械は9月28日、大手化学メーカーである住友精化の韓国子会社であるスミトモ セイカ ポリマーズ コリア カンパニーリミテッドより、高吸水性樹脂(SAP*1)製造設備増設工事を受注したと発表した。

 アジア地域では、生活水準の向上に伴い主に紙おむつの材料となるSAP の需要増加がより一層見込まれている。スミトモ セイカ ポリマーズ コリア社は、昨年より韓国全羅南道麗水(ヨス)市でSAP(商品名「アクアキープ」)の製造を開始しているが、その性能が世界的に認められ、さらなる需要増加に応えるために製造設備を増設することにした。増設能力は5.9 万トン/年であり、既存能力と併せると11.8 万トン/年となる予定。

 今回の受注は、スミトモ セイカ ポリマーズ コリア社より、2015 年に受注したSAP 製造設備の建設実績を高く評価されたことから、引き続き増設工事を受注した。月島機械グループは、化学分野で国内外の基礎製品メーカーおよび中間材料メーカーへ、各種の製造プラントや主要機器を多数納入している。今後も、経済成長により設備投資が期待される新興国、特にアジア地域での化学プラントの新設計画および既存プラントの増設案件に対し積極的に営業活動を展開し、事業の拡大を図っていく。

<受注案件の概要>

発注者:韓国 スミトモ セイカ ポリマーズ コリア社

Sumitomo Seika Polymers Korea Co.,Ltd. 住友精化株式会社の韓国における子会)

仕様:高吸水性樹脂(SAP)製造設備(年間生産能力 5.9 万ton) 1 式

契約形態:設備1 式、据付試運転指導

納期:2018年1月(工事完了)

*1 高吸水性樹脂(Super Absorbent Polymer):SAPは、多量の水を吸水してゲル化し、その水を保持する機能を有した高分子材料。使用用途は多岐にわたり、紙おむつやナプキンなどの衛生用品のみならず、農業・園芸、食品・流通、土木・建築、化粧品・トイレタリー、メディカル、電気・電子産業分野でも使用されている。

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