神戸製鋼、韓国Ulsan Aluminumの合弁事業化手続きが完了

 神戸製鋼所は9月29日、Novelis Korea Limitedとの韓国におけるアルミ板圧延品を製造する合弁会社「Ulsan Aluminum, Ltd.」の設立に関する手続きを完了したと発表した。

 Ulsan Aluminumは、今年5月10日に両社で合弁契約を締結したうえでその設立に合意したものであり、その後、Novelis Koreaによる新会社の設立およびその他の各種必要手続きを進め、29日、合弁事業化の手続きが完了した。

 世界的な環境規制の強化を背景に各自動車メーカーが車体軽量化の動きを加速させており、自動車用アルミパネル材(以下、アルミパネル材)は、今後大きな需要の拡大が見込まれる。神戸製鋼は、Ulsan Aluminumへ出資する事で安定的な母材供給能力を確保し、飲料缶やディスク材他の既存コア事業の継続強化に加え、アジアで伸長するアルミパネル材の需要を確実に取り込むことで、アルミ板事業の強化を図っていく。

<合弁会社の概要>

社名:Ulsan Aluminum, Ltd.

代表者:Jerry Quick

設立:2017年9月29日※1

事業内容:アルミ板圧延品の製造

所在地:韓国 蔚山市(ウルサン市)

出資比率:神戸製鋼 50%、Novelis Korea 50%

生産能力:年間約30万トン※2

主要設備:溶解・鋳造ライン、熱間圧延ライン、冷間圧延機他

従業員数:600名程度

※1 設立は、神戸製鋼による資本参加日

※2 神戸製鋼の引取権は50%

 ニュースリリース