川崎重工、徳島県に「川崎式BK117C-2型 消防防災ヘリコプター」を納入

 川崎重工業は9月28日、「川崎式BK117C-2型 消防防災ヘリコプター」を徳島県に納入したと発表した「C-2型」の消防・防災ヘリコプターは16機目の納入で、既存の川崎式BK117ヘリコプター(以下、BK117)の更新機として徳島県消防防災航空隊に配備され、今年度中に就航する予定。

 BK117は、川崎重工と欧州のヘリコプターメーカーのエアバス・ヘリコプターズ社(旧メッサーシュミット・ベルコウ・ブロウム社)が共同開発、国産ヘリコプターとして初めて型式証明を取得した中型の多用途双発機。機体後部に大きな観音開きドアを備え、担架などの資機材の搬出入が容易なことをはじめ、広いキャビンスペース、コンパクトなボディ、機動性の良さなどが高く評価され、消防・防災用、救急医療用、物資・人員輸送用、警察用および報道用など、全世界で使用されている。

 BK117は、今年、共同開発開始から40周年を迎えた。国産ヘリコプターとして1983年の初号機納入以来改良を重ね、川崎重工納入(2017年9月28日時点)で177機、エアバス・ヘリコプターズ社納入分を合わせると全世界で1,400機以上の納入を誇るベストセラー機。川崎重工は、今後も、培ってきた技術力、国産機ならではのサポート体制を活かし、BK117の積極的な営業活動を展開していく。

<主要諸元>

全長:13.03m

全幅:1.73m(胴体)

定員:11名(最大座席数)

最大全備重量:3,585kg

巡航速度:246km/h

航続距離:700km(標準タンク)

主な装備:自動操縦装置、ホイスト装置(レスキューウィンチ)、カーゴ・フック、GPS地図表示装置、消火タンク、ヘリコプター直接衛星通信システム(ヘリサット)等

 ニュースリリース