コマツドイツ、テクノロジーセンターがオープン、コラボレーションを強化

 コマツのドイツ現地法人KGM(Komatsu Germany、本社:デュッセルドルフ)は9月26日、新しいテクノロジーセンターを20日(水)にオープンしたと発表した。同センターのオープンにより、世界各地のパートナー、顧客、サプライヤー、コマツの各部門とのコラボレーションを大幅に強化することができるとしている。

 新しいテクノロジーセンターは周囲の景観を改善する近代的なランドマーク。すべての顧客対応部門はこの建物内にあり、テクノロジーセンターには顧客関与のための多数の会議室がある。また、エンジニアリング(設計・開発)、アフターセールス・サービス部門の接近は、顧客の問題を解決する際に部門間の連携を改善し、新しいソリューションを開発することを保証する。そのほか、非公式の会議エリアを備えたオープンプランのオフィスでは、部門内や部門間のコミュニケーションが大幅に改善される。

 オープニングセレモニーには、コマツの大橋徹二社長をはじめ、経済省・イノベーション・デジタル化・エネルギー担当大臣 Andreas Pinkwart博士、Andreas Geisel デュッセルドルフ市長、水口 日本国総領事らが出席した。

■2016年9月、ドイツ2社を統合

 コマツは2016年9月、ホイールローダやホイール式油圧ショベルを生産する「コマツハノマーグ有限会社」(ハノーバー)と、超大型油圧ショベルを生産する「コマツマイニングジャーマニー有限会社」(デュッセルドルフ)の2社を統合した。

 顧客のニーズにすばやく対応するため、2社を合併してコマツドイツ有限会社とし、一体化した組織で事業を進めることで、ドイツにおけるフレキシブルな生産体制の構築、管理部門の強化と効率化、開発の強化を一層推進している。

 コマツは1989年、1835年創業の建設機械メーカー、ハノマーグ社(HANOMAG:Hanover Machine Construction Corporation)社に資本参加。95年には社名を変更、2002年に完全子会社となり、ホイール式油圧ショベル、中・小型ホイールローダ、ミニホイールローダ、ダンプトラックを開発・製造している。

 一方、コマツマイニングジャーマニーは、1907年に電気ショベルを開発して以来、建設機械(1925年よりDemag)で実績を残している。54年に全油圧式ショベルを開発、96年にコマツと合弁会社を設立、その後1999年にコマツの完全子会社となった。バケット容量442㎥、763トンまでの大型油圧ショベル5機種を生産している。

<工場規模> ▽ハノーバー:敷地21万2,000㎡、建物5万1,000㎡

       ▽デュッセルドルフ:敷地11万1,000㎡、建物4万1,000㎡

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