昭和電工、中国広東省珠海市で熱硬化性成形材料工場が竣工

■熱硬化性成形材料事業 アジア4拠点体制を確立

 昭和電工は9月22日、中国広東省珠海市において、熱硬化性成形材料(Bulk Molding Compound, 以下BMC)工場の竣工式を開催したと発表した。

 竣工式を行った昭和電工の連結子会社である「昭和電工新材料(珠海)有限公司」は(以下SDNZ)は、上海に次ぐ昭和電工グループにおけるBMCの中国における第二拠点となる。

 昭和電工グループのBMC事業は日本、上海、タイの3か所に生産拠点を有してる。上海拠点では華東地域を中心に製品を供給してきたが、中国におけるBMCの販売は、自動車・家電製品向けを中心に高い伸びを示していることから、フル稼働の状況が続いている。今回、竣工式を行ったSDNZからは華南地域を中心に製品を供給していく。

 昭和電工グループは、現在推進中の中期経営計画“Project 2020+”において機能性化学品事業を成長加速事業の一つに位置付けている。今後は、日本、上海、珠海、タイの4拠点でのフル生産体制を早期に確立し、市場成長が見込まれる中国・ASEAN地域における機能性化学品事業の展開を積極的に進め、事業の拡大を進めていく。

<BMC中国第二拠点の概要>

社名:昭和電工新材料(珠海)有限公司

所在地:中国広東省珠海市

設立:2015年7月

事業内容:熱硬化性成形材料(BMC:Bulk Molding Compound)の製造

資本金:7000万人民元(日本円:11億9000万円 *17円で計算)

株主:昭和電工株式会社 70%、長興材料工業股●有限公司(◇) 30%

従業員:約50人

◇●の文字は人偏に「分」の文字

 ニュースリリース