住友重機械、自動車ボディ・フレームの大幅な軽量化を実現する製造システム(STAF)の評価設備が完成

 住友重機械工業は9月21日、開発を進めていた自動車ボディ・フレームの製造システム(STAF)の評価設備を完成させ、20日に竣工式を行ったと発表した。

 STAF(Steel Tube Air Forming)は、鋼管をプレス機の金型にセットし、「通電加熱→高圧空気注入→成形→焼入れ」の工程で成形加工するシステム。フレームを組み立てる際に不可欠なフランジ(つば状の部品)を、フレームと一体で成形できることが特長。従来工法のようにフランジを後から溶接で接合する必要がないため、フレーム剛性の向上、工程の簡略化が可能になる。さらに、フレームの剛性を高めることで、材料の厚みを薄くすることが可能になり、従来の構造と比較して約30%の軽量効果が得られる。

 すでに車体部品への適用に向けて自動車メーカーと検討を開始しており、2018年度からの車体部品適用化に向けた設備の導入を目指している。住友重機械は、STAFを次世代に向けた成長事業として位置づけ、2024年に100億円の売上を目指していく。

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