中部電力、2019年3月から新名古屋火力発電所で発電機冷却用水素を自社製造

 中部電力は9月20日、新名古屋火力発電所構内(名古屋市港区)に水素製造装置を設置し、2019年3月から火力発電所の発電機冷却用水素を自社で製造すると発表した。中部電力の火力発電所では、発電機を冷却するため冷却効果の高い水素を機内に封入しているが、上越火力発電所を除くすべての火力発電所で1年間に使用する約12トンの水素を自社で製造することになった。

 水素は、省エネルギーやエネルギーセキュリティの向上、環境負荷の低減などの面から、我が国の重要なエネルギー源として期待されており、国においても水素社会の実現に向けた取り組みが推進されている。

 中部電力は、自ら水素製造に取り組むことにより新たな知見を獲得し、今後の水素エネルギー利用に役立てていきたいとしている。

<水素製造装置の設置概要>

設置箇所:新名古屋火力発電所構内(名古屋市港区潮見町34)

水素製造方法:天然ガスを原料とする水蒸気改質法

年間製造量:約12トン

供給開始予定:2019年3月

水素を供給する発電所(10ヶ所):新名古屋火力発電所、四日市火力発電所、尾鷲三田火力発電所、知多火力発電所、武豊火力発電所(2021年度以降)、西名古屋火力発電所、渥美火力発電所、知多第二火力発電所、川越火力発電所、碧南火力発電所

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