豊田通商、日・印両政府との官民連携による人材育成事業「日本式ものづくり学校」設立を検討開始

 豊田通商は9月15日、インドのグジャラート州マンダル日本企業専用工業団地において、経済産業省が認定する「日本式ものづくり学校」を2018年夏頃、新規開校することに向けた検討を開始すると発表した。

 本件は2016年11月に日印両政府によって合意された「ものづくり技能移転推進プログラムに関する協力覚書」に基づくもの。「日本式ものづくり学校」は日本政府と日本企業が連携し、製造現場における日本式の技能や規律のインドでの定着を目指す政策で、すでに第一弾として日本企業4社の教育機関が認定されている。豊田通商はその第二弾としての位置付けとなる。

 豊田通商は、同工業団地内においてTechnoTrends Auto Park Private Limited(以下、テクノトレンドオートパーク)を2014年に設立し、「プラグ・アンド・プレイ型貸工場」をコンセプトとした、日本の中堅・中小企業向けの貸工場事業を2017年より開始している。同事業では日本企業への貸工場の提供に加え、会社立ち上げ支援、および、共有インフラやサービスの提供を通じた事業運営支援を行っている。今回新たに人材育成事業を立ち上げることで、日本の中堅・中小企業が求める人材の育成と確保を通じ、各企業のインドにおける事業運営へのさらなる支援を目指す。

 豊田通商は、インドにおける日系企業の進出・運営支援を通じ、インド政府が掲げている「Make in India」および「Skill India」により一層貢献していく。

<Techno Trends Auto Park Private Limitedの概要>

社名:Techno Trends Auto Park Private Limited(テクノトレンドオートパーク)

代表者:山 明広

出資構成:豊田通商グループ80%、国際協力銀行(JBIC)20%

敷地面積:280,000㎡(約70エーカー)

事業内容:工業団地事業および周辺サービスの提供

設立:2014年3月

運用開始:2017年1月

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