加藤製作所、約30億円投じ茨城県坂東インター工業団地に建機部品の新工場

 加藤製作所は、約30憶円を投じて建設機械部品製造の新工場を建設する。茨城県坂東市と加藤製作所は9月7日、坂東インター工業団地の用地約6万6,000㎡の取得契約を結んだことがわかった。2018年2月に着工、2018年完成、稼働をめざす。

 加藤製作所は2016年11月、IHIグループからミニショベル、クローラクレーンなどを製造する建設機械子会社「IHI建機」(現:KATO HICOM)を買収し、事業領域を拡大した。新工場の建設により製造体制を再編し、事業規模拡大を見込む。

 加藤製作所は、建設用クレーンを製造する茨城工場(同県五霞町)と、油圧ショベル、アースドリル、路面清掃車を製造する群馬工場(群馬県太田市)を有する。海外では、中国(江蘇省昆山市)で油圧ショベル、タイ(ラヨーン県)でクレーンを製造している。また、現在はIHIより賃借しているKATO HICOMの横浜工場(横浜市金沢区)と合弁相手である中国(厦門市)、イタリア(サン・ジミニャーノ)に合弁工場がある。新工場が完成すれば、連携して建機向けの溶接部品の製造・組み立てなどを手がける。

<新工場の概要>

所在地:茨城県坂東市 坂東インター工業団地 

敷地面積:約6万6,000㎡

投資額:約30億円

着工:2018年2月

完成:2018年末