鹿児島県、瀬涯機工と出水市が立地協定を締結、大幅受注増で工場増設

 鹿児島県は9月7日、瀬涯機工(せぎわ、出水市)と出水市との間で5日、立地協定を結んだと発表した。瀬涯機工は、食鳥処理機械や半導体製造機械の部品製造,組立等における大幅な受注増に対応するため工場を増設する。

 瀬涯機工は、1945(昭和20)年、出水市中央町で主に自動車やトラックのパンク修理を行う瀬涯商会として創業後、畜産車両車載柵や食鳥処理機械の製作,農業機械修理の分野を中心に事業展開してきた。1983(昭和58)年に瀬涯機工有限会社に改組し、1988(昭和63)年に本社及び工場を出水市平和工業団地に新築移転、1992(平成4)年に瀬涯機工㈱として社名変更し、着実に業績を伸ばしている。

 更には、2010(平成22)年に第2棟工場を増設,翌2011(23)年には霧島市に省力化機械組立工場を増設するなど更なる規模拡大を実現させ、現在は、機械加工、製缶加工、機械装置等組立に加えて半導体製造機械の部品製造も受注している。「農機具修理から最先端加工への挑戦」をモットーに、絶えず新しい分野への挑戦を続け,将来的には宇宙産業への参入も視野に入れた成長を目指している。

 今回の工場増設は、食鳥処理機械や半導体製造機械の部品製造、組立等における大幅な受注増に対応するために決定されたもので、今後も取引先からの要求以上の製品提供のためモノづくり企業としての発展を目指している。

<増設工場の概要>

工場名:瀬涯機工株式会社本社第3棟工場

所在地:出水市平和町735番地

用地面積:895㎡(自社所有敷地内)

建築面積:783㎡

着工予定:2017年9月

新規雇用予定者数:5名

投資予定額:1億円

操業予定:2017年12月

事業内容:装置製造・機械組立(輸入機械組立、改造、省力化機械組立)

生産計画:5,000万円/年

<瀬涯機工株式会社の概要>

所在地:出水市平和町502番地(平和工業団地)

工場:本社工場(出水市)、隼人工場(霧島市)

設立:1945(昭和20)年12月

代表者:代表取締役社長 瀬涯洋介(せぎわようすけ)

資本金:1,000万円

年商:6億円

従業員数:66名

事業内容:精密機器加工、製缶、食鳥処理機械製作、省力化機械組立、各種機械設計

 鹿児島県発表資料