日本貿易保険(NEXI)は9月12日、Andhra Pradesh州太陽光発電プロジェクトに対する融資保険の引受を決定したと発表した。NEXIとしてインド太陽光発電事業に対する融資について初の保険引受となる。
プロジェクトは、ソフトバンクグループが出資するSBG Cleantech ProjectCo Private Limited(以下SBG Cleantech)を通じて、インド南部アンドラ・プラデシュ州クルヌール地区に造成されるソーラーパークにおいて、総発電容量350MWの太陽光発電所を建設・所有・運営し、25年間に亘りインド国営火力発電公社(NTPC Limited)に対して売電するもの。
インド政府は、電力供給能力の確保及び供給源の多様化を目的とし、太陽光・太陽熱発電導入計画Jawaharlal Nehru National Solar Missionの中で2022年までに100GWに及ぶ太陽光発電による電源開発を行うと表明している。プロジェクトは同計画の下で運転を開始した太陽光発電所であり、同国の温室効果ガス排出削減に貢献していくもの。また、発電を通じて同国の経済・社会の発展へ寄与することが期待される。
また、2014年9月1日、安倍首相とモディ・インド首相は、3.5兆円の対インド官民投融資を5年間で実現することを内容とした「日印投資促進パートナーシップ」を表明しており、この案件はこうした両国政府の取組にも合致する。