ヤマザキマザック、金型や微細・精密加工に特化した高速・超高精度同時5軸加工機“UD-400/5X”販売開始へ

 ヤマザキマザック(愛知県大口町)は9月11日、金型や医療機器部品など微細・精密加工に適した超高精度同時5軸加工機“UD-400/5X”を発表した。9月18日から23日までドイツ・ハノーバーで開催される欧州国際工作機械見本市(EMOHannover 2017)に同機を出展、全世界での販売を開始する。

 金型や医療機器など微細・精密加工の分野では、高精度かつ精度安定性が高く、加工面品位の高い工作機械が求められている。このようなニーズに応えるため、マザックは長年蓄積した工作機械の高精度化の技術を結集しUD-400/5Xを開発した。

 UD-400/5Xは構造・機能すべてにおいて高剛性化や熱変位対策などを徹底し、同社モデルの中で最も高い精度と加工面品位を実現した超高精度同時5軸加工機。ベースやコラムなどの構造体の高剛性化と減衰性を高め、高速加工時における振動を抑制するとともに、完全左右対称の門形構造を採用して温度変化による機体のねじれの発生を低減している。また駆動用ギアを無くすことで振動を最小限に抑えたビルトインモータ高速主軸(45000min-1)を搭載したほか、テーブル駆動にも振動の原因となるギアやベルトが無く、応答性に優れたダイレクト・ドライブモータを採用するなど各駆動系を高速・高精度化している。主軸や高剛性ボールねじには軸心冷却方式を採用し熱の発生を抑制、さらには各軸に標準搭載した高精度スケールフィードバックと熱変位制御機能「サーマルシールド」により熱変位を的確に補正する。

 UD-400/5Xは、これらの構造・機能により、長時間・高速連続稼働時においても安定して高い加工精度を保ち、金型や微細・精密加工において高い生産性と高い加工面品位を同時に実現する。

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