米ディア、ブルーリバーテクノロジー買収で機械学習能力の向上を目指す

 米ディア(Deere & Company、イリノイ州Moline)は9月6日、カリフォルニア州サニーベールに本拠を置き、機械学習を農業に適用するリーダーでもあるBlue River Technologyを買収するための最終合意に調印したと発表した。

 「農業における機械学習の導入を急速に進歩させるために高度に熟練し、徹底的に取り組んでいるBlue River Technologyチームと協力する機会を歓迎します」とディアの農業ソリューションズ社長兼最高情報責任者John May(ジョン・メイ)は述べた。

 「精密農業のリーダーであるJohn Deereは、技術の重要性をお客様に認識しています。機械学習はDeereの未来にとって重要な機能です。イノベーションのリーダーであるBlue River Technologyは、農業用スプレー装置に機械学習を適用することに成功しており、今後も同様の技術を幅広い製品で使用できると確信している。

 Blue River Technologyは、雑草が存在する場所にのみ散布することによって農家が除草剤の使用を減らし、農業におけるインプットの使用を最適化するコンピュータビジョンと機械学習技術を設計し、統合した」

 Blue River Technologyの共同設立者兼CEOであるJorge Heraudは次のように述べている。「ブルーリバーは農場管理の決定をフィールドレベルからプラントレベルに移すことにより、正確な農業を進めています。私たちは、コンピュータビジョン、ロボット工学、機械学習を使用して、スマートマシンが現場のあらゆる単一プラントを検出、識別、管理することを支援しています」

 すでに2017年に、Blue River Technologyは、世界で最も有望な人工知能企業100社、米国農業生物学会のトップ50の農業革新企業としてリスト化されている。

 ディアはBlue River Technologyを完全に買収するために3億1,500万ドルを投資すると述べた。ディアは60人規模の企業をサニーベールに残すことを計画し、その成功につながった起業家精神で急成長と革新を続けることを目標としている。この取引は9月に終了する予定。

 Blue River Technologyへの投資は、農業用のGPS技術の使用と、機械接続と最適化の加速のリーダーとしてDeereを設立したDeereのNavCom Technologyの買収と類似していると述べた。

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