スチールプランテック、清水鋼鐵向け圧延粗列スタンド設備を受注

 スチールプランテックは9月11日、清水鋼鐵(千葉県浦安市)から圧延工場粗列スタンド更新工事をターンキーで受注したと発表した。

 同プロジェクトは、苫小牧製鋼所内の棒鋼製造ラインの老朽化更新及びダイレクト圧延の操業安定化を目的に計画・実施されるもので、スチールプランテックは、圧延ラインの安定化、省力化に資する様々な提案や工期短縮などでトータルエンジニアリング力を高く評価され、設備の設計、製作、据付、試運転調整一式のターンキー受注につながった。

 設備は、最新鋭制御設備を導入することで、圧延ラインの安定化(遠隔圧下)、省力化のより一層の進化を実現しているほか、ロール交換については半自動化とロール及びチョックの共通化により、大幅な時間短縮と作業性の改善を図り、工場内でのロール及びチョックのローテーションの平易化も実現している。

 また、粗列を現状の5スタンドから6スタンド構成とすることにより、全ラインのパススケジュールの共通化を進めることが可能となり、圧延サイズチェンジの際の省力化にも大きく寄与することになる。

 さらに、スタンドタイプには、省スペース化を実現し且つ高強度製品の製造にも対応した、多数の実績のある当社オリジナル高剛性コンパクトミルを採用。操業面のみならずメンテナンス性にも配慮した設備となっている。

 工事範囲は、既存スタンドの5台撤去、同スペースへの基礎を含めたH、V交互配列のスタンド6台の設置とクロップシャーの増設で、工事は2017年12月末より90日間を予定。土建工事を含めたターンキー工事対応の為の一貫体制を組み、全社一丸となって最短工期と垂直立ち上げを目指している。

<受注設備概要>

主仕様:粗列スタンド(コンパクトタイプ)6台、フライングクロップシャー1台、高効率交流電動機及び最新鋭3レベルインバーター、各制御装置

所掌範囲:機電一括、設計、製作、撤去工事、据付工事、土建工事、電気工事、配管工事

 ニュースリリース