シチズンマシナリー、ミヤノブランドの自動旋盤に低周波振動切削(LFV)技術を搭載

■主力機種の Miyano BNA42GTY に搭載

 シチズンマシナリー(本社:長野県北佐久郡御代田町)は9月8日、切りくずを分断させることで、長時間の高精度加工を実現する低周波振動切削(以下LFV※)技術をミヤノブランドの自動旋盤主力製品に初めて搭載、11日より受注開始すると発表した。今回の「Miyano BNA42GTY」への搭載により、LFV技術搭載機種は全5機種となる。同社では、今年度中にさらに2機種を追加し、7機種にする予定。顧客の切りくずに関するさまざまな課題を解決すべく、今後も主力製品を中心に LFV技術搭載機種の拡大を継続していく

 LFV技術は、2013年に搭載機種を発売して以来、主に小径加工が得意なシンコムブランドの製品に搭載してきたが、顧客からの「より大きな材料径の加工にもLFV技術を活用したい」との強い要望を受け、このほど重切削・中径材料加工に強みのあるミヤノブランドの自動旋盤に初めてLFV 技術を搭載した。ミヤノブランドの主力機種であるBNA42GTY への搭載により、シンコムブランドよりも材料径が大きい(最大φ42mm)機種への搭載を実現した。

 中径材料加工を特長とする機械においては、切りくず に関連する課題の解決がより重要になるので、顧客が抱えている切りくずに関す る多くの課題を解決することが出来ると考えている。

 同社の主力機種である「Cincom L20」へのLFV技術搭載機種を2016年に発売したが、現在では、「L20」の売上げの半分以上がLFV技術搭載機種となり、既にLFV技術使用中の顧客から、今後も導入を希望する声が多く、高評価を得ているという。

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