■1~8月累計では101.1%増の9万1,439台
中国工程机械工業協会など現地筋によると、中国における2017年8月の油圧ショベル販売台数は前年同月比99.5%増の8,714台、うち国内は106.1%増の7,952台、輸出は49.6%増の757台となった。昨年6月から15カ月連続プラス、40%以上の高い伸びは8月から13カ月続いている。
1~8月累計では前年同期比101.1%増の9万1,439台。うち国内は同111.1%増の8万5,766台、輸出は同17.8%増の5,641台。6月の段階で、2016年実績(7万320台)を上回っているが、勢いは衰えていない。
油圧ショベルの販売は引き続き高い伸びを維持した。政府のインフラ投資、更新需要、昨年が低水準だったこと、世界的な建機需要の回復で輸出増――。これら複合的にプラス要因が重なり、高い回復を示していると見られている。
2017年1~7月における国家インフラ投資は前年同期比20.9%増の7兆2,058億元と増加を示しており、うち道路インフラ建設の固定資産投資は同27.8%増の1兆988億元となっている。中国の油圧ショベル保有台数は約130万台とされ、2010・11年頃の更新需要期にも入っており、政府のインフラ投資も相まって今後2~3年は安定基調で推移するとの見方もあり、倍増が8カ月も続く2017年は12万台との見方も出ている。
昨年の9~12月実績は約2万3,800台。仮に前年同期横ばいのケースで約11万5,000台、伸び率が落ちて前年同期比20%増となった場合、ほぼ12万台に達することになる。すでに本サイトでも紹介したように三一重工、広西柳工、山河智能といった上場会社の業績は急回復している。