住友大阪セメント、中国・広東省で光通信用部品(LN変調器)製造設備の増設工事が竣工

 住友大阪セメントは9月6日、光通信用部品(LN変調器※)の製造子会社、東莞住創光電子技術有限公司(中国広東省東莞市)において、従来の10G、40GのLN変調器の製造に加え、世界最高レベルの伝送速度を有する100G変調器の生産を開始するための設備増設工事を行ってきたが、9月5日に竣工し、操業を開始することになったと発表した。

 クラウドコンピューティングやスマートフォンの普及、4K画像伝送などの需要に加え、中国政府の経済政策等により、光通信市場が急速に拡大しており、今後も伝送需要拡大要求は継続されることが予想されている。これらの拡大要求に対し、光電子事業部の主力製品である住友大阪セメントのLN変調器は、高速かつ大容量の伝送が可能な高機能製品群を備えており、2018年度以降、その需要はさらに高い水準になることが見込まれる。

 これらの設備増設により、中国をはじめとした世界的な需要拡大に対応し、市場成長を上回る増産対応をすることで、世界のLN変調器市場においてトップシェアを目指すとともに、中国・東莞市という世界的な情報通信企業が集積する立地を活かして、ユーザーに対して安定した高い品質の製品をより効率的に生産し、供給していく。

 ※LN変調器は、LN(ニオブ酸リチウムLiNbO3)という材料を用いて、電気信号を光信号に変換するデバイス。

<製造会社概要>

会社名:東莞住創光電子技術有限公司

英文社名:Dongguan Sumi Sou Optoelectronics Technology., LTD.

設立年月日:2011年3月9日

場所:中国広東省東莞市松山湖工業区

資本金:420万USドル(住友大阪セメント100%出資)

董事長:下モ真史

社員数(2017年8月1日時点):97名(日本人5名) 

 ニュースリリース