■厚板や大型製品の溶接ニーズに応える新型アーク溶接ロボット
㈱安川電機は9月4日、アーク溶接ロボット(ARシリーズ)の新たなラインアップとして、最大リーチ2010mmのMOTOMAN-AR2010(可搬質量10kg)を9月21日より販売開始すると発表した。
近年、製造現場における溶接工程では、ライン長の短縮による省スペースや工程統合による工数削減等による高効率・低コスト・低エネルギーの高付加価値ラインの構築が求められている。MOTOMAN-AR2010は、今年5月に発売したMOTOMAN-AR1730(最大リーチ1,730mm)のロングリーチタイプで、最大リーチを2,010mmへと拡大している。これにより、建設機械の製造分野で必須となる大型・厚板ワークに対する溶接や、従来はロボット複数台で対応していた長尺ワークの溶接を1台で行うことが可能になる。
MOTOMAN-AR1730が持つ動作速度の高速化、動作範囲の拡張、省スペース化といった機能はそのままに、同製品が持つロングリーチの特長を生かすことで、ロボットの高密度配置によるライン短縮、サイクルタイム短縮による生産性向上、および適応能力向上により、顧客の求める次世代の製造ライン構築へのソリューションを提供する。
新たな制御方式を採用した世界各地域で異なる電圧や安全規格にも対応できる新型コントローラ「YRC1000」と合わせて使用することで、ロボットのパフォーマンスを最大限に引き出すことが可能。
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