三谷産業、ベトナムADMS社がビエンホア工業団地に工場増築を竣工

■延床面積を従来の約2 倍に拡大、生産能力を増強

 三谷産業は8月29日、ベトナム子会社で樹脂・エレクトロニクス事業における車載向け樹脂成形品ならびに樹脂成型品と電子部品を組み合わせた複合ユニット製品の製造を行う、Aureole unit-Devices Manufacturing Service Inc.(本社:ドンナイ省ビエンホア2工業団地/が今年2月に着工した工場増築(延床面積5,391㎡)の完工に伴い、8 月29日に竣工式を執り行ったと発表した。投資額は3億6,000万円。

 昨今、自動車業界においては、車載部品のエレクトロニクス化が進んでおり、樹脂成型品に電子部品を組み合わせた複合ユニット製品の需要が、今後ますます拡大していくと予想される。同社は、日系自動車メーカーが数多く進出するASEAN 地域において、複合ユニット製品の本格生産および樹脂成型品の新規大型案件に対応すべく、このほどADMS 社の工場を増築し、生産能力を増強することにした。

 今回の増築では、ADMS 社既設の工場建屋とFujitsu Computer Products of Vietnam, Inc.(本社:ドンナイ省ビエンホア2工業団地/今年6月に三谷産業連結子会社化;以下、FCV 社)に隣接する敷地に工場を拡張し、延床面積を従来の約2倍に拡大した。成形、組立および検査エリアを新たに設置し、作業動線の改善や自動化による効率化、生産設備の増設によってベトナム屈指の生産能力を保持する工場となる。また、三谷産業グループが掲げる「良品しかつくらない製造工程」を構築すべく、生産準備活動の徹底に取り組んでいく。

 今後は、FCV 社が製造する電子部品とADMS 社が製造する樹脂成形品を組み合わせた複合ユニット製品の組立ラインを増築部2階に本稼働させ、業容拡大を図っていく。

<工場増築の概要>

<ADMS 社について>

 Aureole unit-Devices Manufacturing Service Inc.は、三谷産業グループにおいて、車載向け樹脂成形品ならびに樹脂成型品と電子部品を組み合わせた複合ユニット製品の製造を担う海外グループ会社として、三谷産業とFCV社の共同出資により、2014 年8月に設立した。ベトナム社会主義共和国ドンナイ省ビエンホア2工業団地を拠点に2017 年7月末現在、約480 名の従業員が従事している。