■引受再開の公表後初となるサプライヤーズ・クレジット(S/C)案件の引受
日本貿易保険(NEXI)は8月25日、カザフスタン共和国法人Shubarkol Premium JSC(Shubarkol Premium)が日立キャピタルから日立建機製の建設機械を2年以上の延払で購入する案件(サプライヤーズ・クレジット(S/C)案件)に対して、貿易一般保険の引受を決定したと発表した。
カザフスタンはエネルギー・鉱物資源に恵まれた資源国で、資源採掘用の大型建設機械の輸出先として期待されているが、この案件は、日立キャピタルがShubarkol Premiumに対して日立建機製の建設機械(数億円相当)を5年間の長期延払条件で輸出する案件。
延払決済は輸出者によるファイナンスアレンジと言え、少額案件のように購入代金を銀行借入により調達することが事務負担その他の理由で難しい海外の輸入者にとっては重要な資金調達方法となる。我が国の輸出者がこのような延払による輸出を積極的に行えるように支援するため、NEXIは2017年4月1日、2年以上の延払案件であっても貿易一般保険の引受を再開することを公表した。この案件は、引受再開を公表して以降初めて引受を行う長期延払案件になる。
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