旭硝子（AGC）は８月24日、旭硝子顕示玻璃（恵州）有限公司（広東省恵州市仲●開発区）に第11世代TFT液晶用ガラス基板の製造窯を建設すると発表した。投資にあたっては、AGCグループ内から最新鋭の設備を移設することにより、グループの総生産能力を維持し、また設備投資額を大幅に圧縮する。24日現地で同製造窯の鍬入れ式を行った。量産開始は、2018年4Q～2019年1Qの予定。
近年、中国ではTFT液晶用パネルの生産量が増加しており、これに伴いガラス基板の需要も急速に拡大している。AGCグループは、こうした需要拡大に対し、江蘇省昆山市、広東省深セン市に加工拠点を、広東省恵州市に素板製造拠点を置き、供給体制を整えてきた。
今後は特に第11世代ガラス基板（※）を使用するTFT液晶用パネルの需要が大きく増える見込みであることから、同サイズ専用のガラス基板製造窯を建設することにした。
※ガラス基板サイズ：3,370mm×2,940mm
＜旭硝子顕示玻璃（恵州）有限公司の概要＞
所在地：中華人民共和国 広東省 恵州市 仲●開発区（●印はニュースリリース参照）
設立年月：2015年5月
出資比率：旭硝子株式会社：100%
事業内容：TFT液晶用ガラス基板の製造・販売