日本精工、フランスの高速列車TGVの車軸用軸受を受注

 日本精工(NSK)は8月23日、フランスの国有鉄道、SNCFより高速列車TGVの車軸用軸受を正式受注したと発表した。

 時速320kmで走るTGVの車軸用軸受は、安全走行に直接影響する重要保安部品であり、塵埃、降雨、降雪などの過酷な状況下での信頼性と長期耐久性が要求される。

 NSKでは、プロジェクトとして5年にわたる評価を重ね、SNCFによる数々の審査や100万Kmを超える現車走行試験に合格。SNCFの認定サプライヤー(qualified supplier)として登録(2016年11月)された。

 NSKは、1964年に走行を開始した初代新幹線0系以降、軸受メーカーとしては唯一、全種類の国内新幹線に軸受を提供し、日本の鉄道事業の発展を支えてきた。近年では、韓国、中国など世界の多くの鉄道車両にも軸受を提供している。その実績や技術力を評価され、今回の受注に至ったという。

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