コマツ、オフロード法2014年基準適合の中型油圧ショベル「PC200/210(LC)-11」など発売

 

 コマツは8月24日、最新技術を随所に織り込み、「特定特殊自動車排出ガスの規制等に関する法律」(※1)2014年基準に適合した中型油圧ショベル「PC200/210(LC)-11」、「PC228US(LC)-11」を9月から発売すると発表した。価格は2,220~2,500万円(税別)で、年間2,000台(国内)の販売を見込んでいる。

 新たな建設機械用排出ガス後処理システム(※2)を採用し、窒素酸化物(NOx)と粒子状物質(PM)の排出量を大幅に低減している。加えて、機体のメインユニットを最適に制御するトータルビークルコントロール(機体総合制御)の更なる進化とオートアイドルストップ機能の採用により、生産性と燃費性能の両方で高いレベルを達成し、燃料消費量をコマツ従来機に比べ平均6%低減(※3)した。また、「PC228US-11」については、1クラス上のPC220用足回りを採用し、安定性を向上させている。

 KomVision(機械周囲カメラシステム)を標準で装備するほか、搭載の最新のKOMTRAX(機械稼働管理システム)は、オペレーターごとの車両運転情報の管理を可能にするとともに、排出ガス後処理システムの選択触媒還元(SCR)に必要なAdBlue(R)(※4)の残量についても確認可能にするなど、最新のICTを搭載している。また、ロックレバー自動ロック機能を新たに採用し、安全性を高めている。

 さらに、国内で初めてパワーラインの保証延長と無償メンテナンスを取り入れたサービスプログラム「KOMATSU CARE(コマツ・ケア)」が新車購入時から付帯され、トータルライフサイクルコストの低減と長時間稼働に貢献する。

【公表価格】 *工場裸渡し消費税抜き
 PC200-11 : 2,220万円 / PC200LC-11 : 2,310万円
 PC210-11 : 2,360万円 / PC210LC-11 : 2,450万円
 PC228US-11 : 2,430万円 / PC228USLC-11 : 2,500万円

【販売目標】 2,000台/年(国内のみ、6機種合計) 

 ※1.通称、オフロード法という

 ※2.コマツディーゼルパティキュレートフィルタ(KDPF)と選択触媒還元(SCR)を組み合わせて、NOxとPMを除去する新システム

 ※3.コマツ従来機との比較(当社テスト基準による)。実作業では作業条件により異なる場合がある

 ※4.ドイツ自動車工業会(VDA)の登録商標。尿素SCRシステム専用の高品位尿素水のこと

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