大塚製薬工場、ベトナム子会社がより高品質な輸液製品供給に向け新工場建設

 ㈱大塚製薬工場(本社:徳島県鳴門市)は8月23日、子会社である大塚OPV(Otsuka OPV Joint Stock Company、本社:ドンナイ省、以下大塚ベトナム)は、ベトナム南部ドンナイ省で PIC/S(*1) GMP(*2)に対応した輸液の新工場を建設すると発表した。

 大塚ベトナムは2003年に設立され、現在は、大塚製薬工場、大塚製薬、野村貿易の合弁会社として事業運営している。基礎輸液や高濃度アミノ酸輸液などの輸液製品の製造・販売のほか、メディカルフーズの輸入・販売を行っている。

 今回、より高品質な輸液製品をさらに多くの患者に届けるため、世界標準であるPIC/S GMPに準拠し、かつ生産能力も拡大した新工場の建設を決定した。今後は、同工場で生産する高品質な製品をベトナム国内で展開し、近隣諸国への輸出強化も踏まえ、医療へのさらなる貢献を目指す。

 また、大塚ベトナムの会社名をOtsuka Pharmaceutical Vietnam Joint Stock Companyに変更することも決定しており、今後登記申請を行い、承認後に変更する予定。

 大塚グループでは、1970年代から輸液事業の海外展開を開始した。アジアを中心に、現在15の事業会社で輸液事業を行っており、世界75カ国に製品を届けている。

 *1 Pharmaceutical Inspection Convention and Pharmaceutical Inspection Co-operation Scheme(医薬品査察協定および医薬品査察共同スキーム、医薬品分野での調和された GMP 基準および査察当局の品質システムの国際的な開発・実施・保守を目的とした査察当局間の非公式な協力の枠組み。1970年に結成され、2017年現在、世界49カ国が加盟し、日本も2014年に加盟。)

 *2 Good Manufacturing Practice(医薬品等の製造管理および品質管理に関する基準)

 ニュースリリース