平田機工、4~6月は78.8%増の259億円

 平田機工が8月10日に発表した2018年3月期第1四半期(4~6月)連結業績によると、売上高は259億3,100万円(前年同期比78.8%増)となり、営業利益は31億8,100万円(同109.3%増)、経常利益は30億9,500万円(同131.8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は20億6,400万円(同161.4%増)となった。

 平田機工2017年度第1四半期データ

■事業部門別の営業概況

<自動車関連生産設備事業>

 中国市場での小型車減税措置の縮小による自動車販売の伸び悩みや、米国市場も全体としての需要は減少傾向にあるが、安定した労働市場からの高い購買意欲など、自動車販売を後押しする環境となり、引続き高水準で推移する中、米国市場や中国市場を中心としてパワートレイン関連、EV関連、自動車部品関連の案件の売上げが堅調に推移した。この結果、売上高は107億3,100万円(前年同期比114.6%増)となった。

<半導体関連生産設備事業>

 IoT関連の普及や自動運転技術の進歩に伴い、産業機械向けおよび車載向けなど半導体需要の増加から設備投資についても拡大が見込まれる中、シリコンウェーハ搬送設備案件の売上高が堅調に推移した。これに加え、有機エレクトロルミネッセンス(有機EL)ディスプレイについては、スマートフォンでの採用の拡大が見込まれており、量産に向けて生産ラインを拡充する動きから、有機EL関連の蒸着装置案件の売上高が増加した。この結果、売上高は98億79百万円(前年同期比47.1%増)となった。

<家電関連およびその他生産設備事業>

 国内での買換え需要や中国市場での需要拡大に伴い、白物家電を中心とした組立設備案件が堅調に推移した。この結果、売上高は40億5,800万円(前年同期比114.0%増)となった。

■セグメント状況

<日 本> 自動車のパワートレイン関連、EV関連、自動車部品関連設備や、有機EL関連の蒸着装置案件の売上高が堅調に推移した。損益面も売上増に加え、内部リソースの有効活用による内製化率の拡大や仕入体制の見直しなど、原価低減活動を進めた結果、売上高は229億6,400万円(前年同期比79.3%増)、営業利益は34億2,400万円(同112.2%増)となった。

<アジア> 家電関連および半導体関連の案件を中心として予定どおり売上げ、製造費用について、量産体制の整備など効率化による原価低減が図れた結果、売上高は22億1,700万円(同297.5%増)、営業利益は2億6,200万円(前年同期は△7,600万円)となった。

<北 米> 自動車メーカー向けの案件を中心に、旺盛な設備投資を背景として、多くの受注案件を抱えてきるが、売上時期については第2四半期以降となることから売上高が減少した結果、売上高は5億5,700万円(同47.4%減)、営業損失は4億400万円(前年同期は△7,100万円)となった。

<欧 州> 市場の緩やかな景気回復基調が続く中、自動車関連設備および家電関連設備を中心とした受注を目論んでいるが、依然として厳しい状況で推した結果、売上高は1億9,100万円(同154.2%増)、営業損失は200万円(前年同期は△1,200万円失)となった。

 2018年3月期業績予想については、売上高900億円(前期比11.7%増)、営業利益90億円(同9,1%増)、経常利益88億円(同9.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益60億円(同1.8%増 )で、5月11日公表値を据え置いた。

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