不二越、東京本社への一本化に伴い、組織改正と人事異動など発表

 不二越は8月18日、東京本社への一本化に伴い、本社窓口機能の設置とロボット開発機能の強化や、軸受部門の体制強化を狙いとする組織改正・人事異動を20日付けで実施すると発表した。

(1)本社総務部の新設

 これまでの富山・東京の2本社体制から、東京本社への一本化に伴い、ユーザー・取引先・株主・官公庁・地域社会をはじめとするステークホルダーに対し、会社を代表する窓口として、東京に「本社総務部」を設置する。(東京都港区東新橋1-9-2汐留住友ビル17階)

 なお、これまでの富山本社(富山市不二越本町1-1-1)は、富山事業所として、主要事業の生産拠点であるとともに、国内外の生産拠点のベース・マザー工場と位置付けて、ひき続き拡充していくこととし、その窓口として「富山総務部」を置く。

(2) ロボット開発体制の拡充

 ロボットの先端技術開発を強力に推進するため、市場・ユーザーニーズの探索や、ソフトウェアを中心とする新しい技術のとり込みを行う「ロボット開発戦略部」を新設し、東京に拠点を置く。

(3) 軸受生産体制の強化

 グローバルで生産規模を拡大している軸受事業において、現在、富山事業所にある軸受製造所を「ボールベアリング製造所」と「ローラーベアリング製造所」の2製造所体制に再編・拡充し、主力製品ごとの競争力向上に向けた生産ラインの合理化推進や、 海外の生産拠点のマザー工場としての機能を強化する。

 不二越は、中期的な需要環境の変化を見据え、「ロボットを核にした総合機械メーカー」という経営方針を打ち出し、世界市場で需要の拡大が見込まれるロボット事業を軸に、業容の拡大にとり組んでいる。

 今後、さらに世界市場で打って出るため、国内外の優秀で多様な人材の確保や、世界の有力企業・大学・研究機関との交流・連携強化、グローバル化に向けた従業員の意識改革が欠かせないと判断、このほど企業・人材・情報が集積する東京に本社を一本化することを7月5日に発表していた。

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