ヤマシンフィルタが8月4日に発表した2018年3月期第1四半期(4~6月)連結業績によると、売上高は30億7,200万円(前年同期比30.9%増)、営業利益は5億1,200万円(同166.4%増)、経常利益は4億9,000万円(同151.1%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は投資有価証券売却益3,400万円を計上したことにより、3億5,500万円(同122.6%増)となった。
4~6月期における主要市場である油圧ショベルを中心とした建設機械市場は、日本では、底堅い内外需を背景に、企業収益や設備投資には持ち直しがみられ、需要は前年を上回った。北米では、堅調な住宅着工件数の推移を受け、需要の増加が継続し、欧州では、需要は堅調に推移した。中国では、インフラ投資の拡大に伴う建設機械の大幅な需要の増加が継続しており、東南アジアでは、需要は全体で増加した。
ヤマシンフィルタでは、強みである油圧ショベルの作動油回路用フィルタ製品を主軸に、フィルタ製品のラインナップの充実を図り、建設機械メーカーの需要拡大に努めた。また、中国・アジア市場では補給部品の純正率向上に建設機械メーカーと共同で取り組み、純正部品の採用率向上に努めた。さらに、前期より引き続き、利益創出体制の確立を企図した全社的プロジェクトである「Project PAC 17」を立ち上げ、同プロジェクトを着実に遂行することで収益性の改善を実現し、企業価値の向上を図った。
ヤマシンフィルタは、中長期的な目標として「建設機械フィルタの専門メーカーから総合フィルタメーカーへの飛躍」を掲げ、時価総額300億円企業、更にはその先を見据え、①事業ポートフォリオの拡大、②収益性の改善、③人材の育成強化、④ガバナンスの更なる充実の4つの課題に重点的に取り組んでいる。
2018年3月期連結業績は、売上高110億9,000万円(前期比10.8%)、営業利益 9億8,000万円(同2.3%増)、経常利益9億7,000万円(同3.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益6億6,000万円(同3.1%増)の見通しは据え置いている。