オークマ、4~6月期の受注は27.1%増の463億円、売上は5.6%増の367億円

 オークマが7月31日に発表した2018年3月期第1四半期(4~6月)連結業績によると、受注額は463億900万円(前年同期比27.1%増)、売上高は367億92,00万円(同5.9%増)、営業利益は32億8,000万円(同23.1%増)、経常利益は36億1,700万円(同37.8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は24億3,800万円(同73.1%増)となった。

 工作機械需要は、北米では設備投資マインドの改善が見られ、自動車や航空機関連からの需要増に加え、オイル・ガス関連からの需要も緩やかながら発現、欧州は自動車関連を中心に堅調に推移した。中国は電気・精密関連の需要が高まるとともに、ロボット、減速機、自動車関連、建設機械など、幅広い業種で設備投資が進んだ。国内は、半導体製造装置、ロボット、減速機関連からの需要が好調で、中小企業の設備投資も、海外経済の回復と政府の補助金の効果もあり、回復基調で推移した。

 今後の工作機械市況は、世界経済の回復に伴い、国内・海外ともに需要は回復基調が続くと見込む。米国では自動車販売に陰りも見られるが、将来の成長に向けた合理化投資、研究開発投資は続くと予想され、自動車や航空機関連の需要は底堅いと見込む。また、米国政府の経済政策の進捗により、今後、建設機械等のインフラ関連からの需要拡大も期待される。

 欧州は自動車や航空機関連からの需要は底堅く、緩やかな回復が続くと見込む。中国は自動化・無人化ニーズの高まりから、ハイエンド工作機械の需要は今後も拡大が期待できる。その他のアジア新興国は緩やかな回復が予想される。国内は半導体製造装置やロボット、減速機等の好調業種からの旺盛な需要は、暫くは続くと見込まれる。また、海外経済の回復に伴い、中小企業の設備投資も回復基調で推移すると期待されるとしている

 オークマでは、新興国市場での販売・サービス体制を強化して、新市場・新規顧客の開拓を進めていく。また、中国と台湾の製造子会社で生産する新機種を投入し、海外市場での拡販を進めていく。

 好調業種向けのソリューションの提供では、グローバルテクニカルサポート(GTS)を推進し、エンジニアが自動車関連の顧客先を直接訪問し、最新のスマートマシンの説明や加工提案を行い、受注拡大に繋げていく。また、航空機関連では日・米・欧の3拠点に設置したAerospace Center of Excellenceでノウハウを蓄積し、プレミアムソリューションの提供により航空機関連からの受注拡大を図っていく。

 技術戦略では、AI(人工知能)を搭載した自社開発のNC装置「OSP-AI」の開発など、次世代ものづくりに貢献するスマートマシンの開発を更に強化していく。また、切削加工だけでなく、金属積層造形やレーザー焼き入れ加工も可能な超複合加工機「LASER EX」シリーズの育成を進めていく。そして、IoTを活用したスマートマニュファクチャリングの開発を進め、高度なソリューションを提案していく。

 オークマ2017年第1四半期関連データ

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