新日鉄住金エンジニアリング、神戸製鋼加古川製鉄所向けの第3高炉35号熱風炉新設工事を受注

 新日鉄住金エンジニアリングは8月1日、(株)神戸製鋼所 加古川製鉄所向け第3高炉35号熱風炉新設工事を受注したと発表した。

 第3高炉の既設熱風炉の老朽更新のため、先行して熱風炉1(35)を新設するのが、同プロジェクト。プロジェクト完工・稼働後に既設熱風炉を順次補修していく。同製鉄所では、第2高炉の熱風炉更新の際にも同様の方法を用いており(同社設計・施行、2015年完工)、高炉の生産量を減少させることなく、熱風炉の老朽更新を行うことができる。

 今回は顧客の予測寿命内での新設計画及び既設更新計画を極めて短期間に実施し、特に非常に狭いスペースでのレイアウトや工事手順の検討を行った結果、顧客には周辺設備の移設を含めた合理的なレイアウトや設備仕様及び工期案を提案することができた。これらの対応力に加え、第2高炉熱風炉更新工事での実績が高く評価されたことから、今回の受注につながった。

 35号熱風炉は内燃式としては国内最大級の熱風炉です。これまで同社が培ってきた技術力を最大限活かし、確実な立上げを行っていく。

 国内各社の製鉄所で稼働中の熱風炉は、建設から相当な年数が経過し老朽化が進んでいるものも多数存在する。同社製の熱風炉は、内燃式・外燃式はもちろん、炉頂燃焼式と3種類の商品ラインナップを揃えており、顧客の個別課題に対応することが可能。過去50基以上の納入実績に裏打ちされた技術力をもって、今後とも熱風炉更新ニーズに応えていく。

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