住友重機械、17年4~6月受注は9%増の1,845億円、売上は10%増の1,673億円

■売上は産業機械その他除く全部門が増加

 住友重機械工業が7月31日に7発表した2018年3月期第1四半期連結業績によると、受注高は、船舶及び環境・プラントの部門を除く全部門で増加し、前年同期比9%増の1,845億円、売上高は、産業機械及びその他の部門を除く全部門で増加し、同10%増の1,673億円となった。損益面では、産業機械及び環境・プラントの部門が減少したものの、他の部門が増加し、営業利益は同52%増の119億円、経常利益は同72%増の123億円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同69%増の86億円となった。

 なお、環境・プラント部門のエネルギープラント事業において、2017年6月26日に公表のとおり、エイメックフォスターウィラー社(Amec Foster Wheeler plc. 本社:英国、以下、AFW)の循環流動層(CFB)ボイラ事業取得のためFW エナジー社(FW Energie B.V. 本社:オランダ、以下、FW)の株式取得が6月23日(現地時間・オランダ)に完了し、FWを子会社化した。AFWの保有するCFBボイラ事業の技術及びノウハウを取得することで、より高度な技術の提供、並びに全世界での事業展開が可能となった。

<機械コンポーネント部門>

 国内、欧米、中国の中小型の減・変速機及びロボット用精密減速機の市況が堅調に推移したことから、受注、売上とも前年同期に比べ増加した。この結果、受注高は278億円(前年同期比10%増)、売上高は247億円(同4%増)、営業利益は24億円となった。

<精密機械部門>

 プラスチック加工機械は、欧州市場が堅調に推移したことや中国他での電気電子関連需要が増加したことから、受注、売上とも前年同期に比べ増加した。その他機種は、極低温冷凍機や半導体関連機種が堅調に推移したことから、受注、売上とも増加した。この結果、受注高は434億円(同25%増)、売上高は371億円(同11%増)、営業利益は36億円となった。

<建設機械部門>

 油圧ショベル事業は、国内及び中国他で需要が増加したことから、受注、売上とも前年同期に比べ増加した。建設用クレーン事業は、北米市場の低迷が長期化しているものの、日立住友重機械建機クレーンを連結子会社化したことから受注、売上とも前年同期に比べ増加した。この結果、受注高は644億円(同47%増)、売上高は565億円(同20%増)、営業利益は28億円となった。

<産業機械部門>

 産業機器事業において鍛造プレス他の増加があったことや運搬機械事業の市況が堅調に推移したことから、前年同期に比べ受注は増加した。売上は、産業機器事業において鍛造プレス他の増加があったものの運搬機械事業の大型案件が減少したことから前年同期に比べ減少した。この結果、受注高は210億円(同5%増)、売上高は203億円(同2%減)、営業利益は15億円となった。

<船舶部門>

 船舶事業は、市況低迷が継続し前年同期と同じく新造船の受注はなかった。また引渡しは前年同期は1隻だったが、当期は2隻の引渡しだった。この結果、受注高は33億円(同25%減)、売上高は88億円(同17%増)、営業利益は11億円となった。

<環境・プラント部門>

 エネルギープラント事業は、前期に国内最大級のバイオマス発電設備の受注があったことから前年同期に比べ受注が減少した。水処理プラント事業は、新設・改良工事案件とも堅調であったことから前年同期に比べ受注が増加した。この結果、受注高は229億円(同42%減)、売上高は前年同期並みの182億円、営業損失は0億円となった。

<その他部門>

 受注高は19億円(同5%増)、売上高は17億円(同2%減)、営業利益は5億円となった。

 

 なお、2018年3月期は5月9日公表値を据え置いた。

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