ニチユ三菱が7月31日発表した2018年3月期第1四半期(4~6月)連結業績によると、売上高は、ユニキャリアの連結への寄与により、996億4,900万円(前年同期比87.6%増)となった。利益面はユニキャリアの完全子会社化に伴うのれん償却等の負担が影響し、営業利益は14億9,300万円(同33.5%減)、経常利益は12億3,600万円(同7.3%減)、親会社株主に帰属する四半期純損失は1億5,900万円(前年同期は6億1,900万円の純利益)となった。
なお、のれん償却等の影響を除くと、営業利益は40億7,100万円(前年同期比81.5%増)、経常利益は38億1,500万円(186.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は21億7,800万円(同251.8%増)となったが、のれん償却等の負担の影響により、営業利益及び経常利益は25億7,800万円親会社株主に帰属する四半期純利益は23億3700万円減少している。
同社グループは今年1月1日付でユニキャリアを完全子会社とし、さらに今年10月1日付で吸収分割による同社との経営統合を決定した。このことにより、統合シナジーの早期創出と刈り取りを目指し、グループ一体となって新中期経営計画「Perfect Integration 2020」に取組みつつ統合事業基盤を一層強化し、「世界トップクラスの総合物流メーカー」を目指していく方針。
■セグメント別業績
<国内事業> 国内事業は、堅調な需要に支えられ、国内フォークリフト販売が増加したこと及びユニキャリア連結の寄与により、売上高は404億2,300万円(前年同期比116.9%増)となった。セグメント利益は、ユニキャリアの連結の寄与により、同社の完全子会社化に伴うのれん償却等の影響を除くと14億9,800万円となったが、のれん償却等の負担(13億1,100万円)の影響により、1億8,700万円(同80.2%増)となった。
<海外事業> 海外事業は、米州、欧州、アジア、中国の全域で販売を伸ばしたこと及びユニキャリア連結の寄与により、売上高は592億2,600万円(同71.8%増)となった。セグメント利益は、ユニキャリアの連結の寄与により、同社の完全子会社化に伴うのれん償却等の影響を除くと25億7,300万円となったが、のれん償却の負担(12億6,700万円)の影響により、13億500万円(同39.0%減)となった。
<2018年3月期見通し>
連結業績予想については、ユニキャリアの完全子会社化によるのれん償却等の負担があるため、営業利益及び経常利益は減少し、親会社株主に帰属する四半期純利益は減少したうえ純損失となった。第2四半期以降、フォークリフト市場は堅調であり、第1四半期における受注状況も好調であることから、2018年3月期の連結業績予想は5月9日公表値を据え置いた。
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