北越工業が7月28日に発表した2018年3月期第1四半期(4~6月)連結業績によると、売上高は、国内が45億9,100万円(前年同期比10.0%減)、海外が32億8,900万円(同55.1%増)、全体で78億8,000万円(前年同期比9.1%増)となった。また、営業利益は8億300万円(同18.4%減)、経常利益は8億5,600万円(同5.3%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は5億6,200万円(同4.9%減)となった。
4~6月期は、市場ニーズである省エネ・静粛性を追求して生まれた新シリーズコンプレッサや環境負荷軽減に配慮したリークガード発電機、ユーザー目線に沿った高所作業車などを開発や生産体制の整備を進める一方、販売面では、北米マーケットにおいて昨年11月に契約したOEM販売が本格的に始まった。
<建設機械事業>
売上高は61億1,800万円(前年同期比8.4%増)、セグメント利益は8億8,700万円(同20.6%減)となった。国内はオリンピック関連工事の着工遅れなどにより車両系建設機械の出荷が低調に推移し、売上及び利益ともに前年同期を下回った。海外は、北米マーケットにおけるOEM販売の開始やロシアにおけるエネルギー資源開発関係の需要回復、中国の経済政策による景気の持ち直しなどにより売上は前年同期を大きく上回った。
<産業機械事業>
売上高は17億6,100万円(同12.0%増)、セグメント利益は2億2,500万円(同20.9%増)となった。産業機械事業では、国内で好調な企業業績を背景に設備投資に持ち直しの動きがあるなか、省エネ・静粛性にすぐれた商品群の投入やユーザーニーズを捉えたサービスの積極的な提供により好調に推移した。