NEXI、ウズベキスタン肥料プラント新設プロジェクトに追加的な保険引受け

■NEXI保険料を融資対象とする第1号案件

(株)日本貿易保険(NEXI)は7月27日、ウズベキスタンの化学産業公社が計画するNavoiyazot肥料プラント新設プロジェクトに対して本邦民間金融機関が行うNEXI保険料相当額に係る融資につき、保険の引受を決定したと発表した。

 プロジェクトは、ウズベキスタン化学産業公社傘下のNavoiyazot Joint-Stock Companyが、同国中央部の都市ナヴォイ(Navoiy)に大規模な肥料プラントを建設し、同国産の天然ガスを原材料としてアンモニアと尿素を生産するもので、肥料プラントの建設については、三菱商事と三菱重工業が既に受注している。

 また、プラント購入代金に係る融資についても、ウズベキスタンのJoint-Stock Commercial Bank ASAKA(ASAKA銀行)を通じた融資契約が本邦金融機関及び国際協力銀行との間で締結されており、NEXIは本邦金融機関の融資部分(277億円)に対して融資保険の適用を決定している。

 今回、NEXIの融資保険に係る保険料に充てるための資金について、三菱東京UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行及びアイエヌジーバンク エヌ・ヴイ 東京支店が追加的に融資を行うことを決定し、今年7月26日、ASAKA銀行との間で融資契約が締結された。

 2015年11月に安倍総理が発表した「質の高いインフラパートナーシップのフォローアップ」に基づくNEXIの機能強化の一環として、貿易代金貸付保険(バイヤーズクレジット)の融資対象にNEXI保険料を含められるよう改善を行っていたが、この案件はNEXI保険料を融資対象とする保険引受の第1号案件。