JBIC、モンゴル国向け輸出クレジットラインに基づく個別貸付契約を締結

 国際協力銀行(JBIC)は7月25日、モンゴル政府との間で、2013年6月に設定した輸出クレジットラインの下で、融資金額約4億円(JBIC分)を限度とする個別貸付契約を締結したと発表した。

   融資は、三菱東京UFJ銀行(幹事行)との協調融資によるもので、民間金融機関の融資部分に対しては、日本貿易保険(NEXI)による保険が付保される。協調融資総額は約8億円。

   融資は、モンゴル法人Khishig Arvin Industrial LLCが、住友商事よりコマツ製建設機械及び役務を購入するために必要な資金を、モンゴル財務省及びモンゴル貿易開発銀行経由で融資するもの。

    日本及びモンゴル両国政府の間で、昨年6月に「日・モンゴル経済連携協定(EPA)」が発効したことに伴い、今後、両国間の貿易、投資の自由化及び円滑化が進むとともに、幅広い分野において互恵的な経済連携が深化し、両国経済が一段と活性化することが期待されている。

 また、2013年3月、安倍内閣総理大臣が、モンゴルとの間の経済関係の促進を期待して提案した「エルチ・イニシアティブ」、それを補完するものとして、2014年7月に両国首脳間で合意した「エルチ・イニシアティブ・プラス」及び2017年3月に両国政府間で署名された「戦略的パートナーシップのための日本・モンゴル中期行動計画*4」の中で本クレジットラインを適切に活用するよう協力することが謳われている。融資はこうした両国の施策にも合致するもので、また、日本からの輸出促進を通じてモンゴル経済の発展及び日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献するもの。

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