住友商事、モンゴルの大手鉱山向けコマツ製鉱山機械の輸出取引を成約


▪モンゴル向けコマツ製鉱山機械輸出

 住友商事は7月26日、コマツと協力し、モンゴルにおける住友商事子会社Transwest Mongolia LLC(トランスウエスト モンゴリア、本社:ウランバートル、TM)を通じて、同国大手鉱山コントラクターであるKhishig Arvin Industrial LLC(ヒシグ・アルビン・インダストリアル社)向けに、コマツ製大型ショベル1台、ダンプトラック12台、約12億円の輸出取引を成約したと発表した。

 鉱山機械の購入資金融資については、2013年6月、日本、モンゴル政府の間で設定されたモンゴル向け輸出クレジットラインの下、国際協力銀行(JBIC)と三菱東京UFJ銀行(BTMU)との協調融資により実施される。また、民間金融機関であるBTMUの融資部分については、公的金融機関である日本貿易保険(NEXI)による保険が付保される。住友商事では、当該クレジットラインを活用した第一号案件を2015年6月に受注しており、今回の成約は住友商事としての第二号案件となる。

 住友商事は、2010年にリオティント社が手掛ける首都ウランバートルから約550キロに位置する世界最大級のオユ・トルゴイ銅金鉱山向けにコマツ製鉱山機械を多数納入しており、現在もTMを通じてそれらの鉱山機械のプロダクトサポート事業を行っている。

 また、モンゴルは豊富な天然資源の開発が経済発展に寄与しており、世界最大規模のタバントルゴイ炭鉱をはじめ、銅、金等の鉱山開発が進められている。ただ、昨今の経済情勢から地場のコントラクターが融資を受けられず、鉱山機械の購入資金手当てが難しい状況となっている。

 住友商事は、今後もコマツと共に、モンゴル向け輸出クレジットラインなどを活用しながら、コマツ製鉱山機械の拡販を通じてモンゴル国の経済発展に貢献していくとしている。

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